国指定重要無形民俗文化財

会津田島祇園祭


 
 
 

◆お党屋お千度  ◆七行器行列   ◆屋台歌舞伎  ◆大屋台運行  ◆高燈篭と御神燈  ◆神輿渡御  ◆党屋前の神事  ◆太々御神楽  ◆祭りの風景  

お党屋お千度

〜祇園祭のはじまり〜
  その年の当番お党屋が祇園祭行事として、一番最初に行うのが、この「お党屋お千度」です。
  当番お党屋組の各戸から男子1人ずつが参加し、先頭に田出宇賀・熊野両社のお党屋本が、そのあとを組員が、黒紋付・黒羽織、わらじ履きで町中を粛然と歩き出し神社を目指します。
  神社に到着すると、組員は身を清めるための「 潔斎 ( けっさい ) 」を行います。潔斎は、神社入口の水屋から、湧き水を杓子に汲んで口に含みうがいをし、ついで手にかけ清めます。手を拭くと社頭に参って鈴を鳴らし二礼二拍手一拝の礼をし、これを各自繰り返し、宮司が姿を現したのを合図に終了します。
  続いて宮司宅で、神に供えて神の精霊に触れたものを人間が飲食し、神の精霊を体内に導いて神の霊験をいただく「 直会 ( なおらい ) 」を行います。この中では、「オーンサンヤレカケロ」の掛け声とともに、8合入りの朱塗りの大盃を飲み干す酒席があり、各組員が順に飲み干していく様子は大変盛り上がります。
  その後、両社に挨拶を済ませてから、弓張提灯の家人に迎えられ、天王さま道と呼ばれる参道を党屋本まで帰っていく様は、田島の正月の風物詩です。 こうして、一年がかりの祇園祭が始まります。  

 

七行器行列

〜優雅に、そして粛々と〜
  七行器行列は氏子から神前にお供え物を献上する神聖な行列です。
 七つの「行器」(ほかい)には、お神酒をいれた「角樽」が3つ、赤飯を入れた足のついた「行器」が3つ、それに鯖を載せた「魚台」(うおだい)が1つです。
 行器は、裃姿の男性、花嫁姿の女性により、捧げ持ちされ献上されます。
  毎年、40人前後の花嫁さんが列を成して歩く姿は豪華絢爛で、神事の厳かな印象を、ホッとするやさしい印象で包んでくれます。

屋台歌舞伎

〜伝統と誇りを受け継ぎ熱演! 〜 
  田島祇園祭では、江戸時代末から明治初期にかけて屋台上で子供歌舞伎が上演されていましたが「 学制 」の制定等により禁止され、昭和25年から約10年程は地元青年会により演じられていました。
  その後は、しばらく途絶えていましたが、屋台歌舞伎の伝統と子供歌舞伎の希少性から復活させようという機運が高まり、平成6年に約120年振りに復活し、今は4演目(時津風日の出の松、絵本太功記十段目、一谷嫩軍記、南山義民の碑)を上演しております。
 現在は、屋台上での上演にとどまらず県内外で公演を果たしており、全国的知名度を誇る郷土芸能の代表です。

大屋台運行

〜しゃんぎりの音に導かれ、勇壮に〜
  祇園祭で運行される屋台は4つあり、それぞれの地区にちなんで、西屋台・上屋台・中屋台・本屋台と呼ばれています。各屋台には子供歌舞伎が上演する舞台があり、芸場と呼ばれる場所で子供歌舞伎を上演する他、運行中は子供たちを乗せ勇壮に駆けていきます。喧嘩屋台とも呼ばれる迫力ある屋台の駆け引きは、世話人と呼ばれる男性たちの屋台に懸ける意気込みを表しています。

 

高燈篭 ( たかとうろう ) と 御神燈 ( ごしんとう )

〜幻想的な雰囲気に包まれて〜
 神社では、七日夜から二基の旗竿の先高く「高燈篭」をあげます。また、観光協会が戦後始めた御神燈の列を、参道の両側に連ね、一斉にこの日から夜詣りをします。
  夜の参道に御神燈の灯が点されると、幻想的な雰囲気に包まれます。


神輿渡御

〜お支度触れと共に〜
 
神輿が神社前を出発するに先立って、「お支度触れ」が出ます。神輿の出発を町内に触れて歩く役目の人ですが、格好が特徴あるため、注目の的になっています。
  その格好は、波に千鳥の裂け羽織、五色の襷がけ、内には女性の単物を着て女帯を前で結び、頭は板冠を載せて端にしでを垂れ、紅白の太紐で顎に結わえ、右手に軍配、素足に草鞋履きというものです。
  神社前、御旅所ごとに大仰な身振りで歌舞伎の六方を踏みながら「お神輿の御発ち、お支度なされましょう」と大声をあげます。

「神輿出発」
  だいたい午前10時頃に神輿は神社前を出発します。
  その順序は以下のとおりです。
  ・露払い・・・2人
  ・稚児行列・・・約20人前後
  ・猿田彦・・・1人
  ・猿女君・・・1人
  ・御鉾二基・・・8人
  ・長持・・・2人
  ・挟箱・・・2人
  ・大拍子・・・2人
  ・立傘・・・3人
  ・沓取・・・2人
  ・御神輿・・・16人
  ・氏子総代・・・16人
  ・その他従者

党屋前の神事

〜神の降臨を祈り〜
 
神輿が党本に到着すると、神輿を入口の神輿台に据え、そのまま路上で神事を行います。雨が降っても必ず路で行うと言われ、党本全員で神の臨御をお迎えする行事です。
  神輿台には榊を四隅に立て、注連縄を張り巡らします。神輿の前には茣蓙(ござ)を敷き神官一行及び前後の党屋組供奉人全員が着座して神事を行います。このとき党本は夫婦揃って、男は裃、女は留袖の盛装で参拝します。
 

太々御神楽(だいだいおかぐら)

〜楽人の調べと無言の舞〜  
 祭りのクライマックスである、24日に神社の神楽殿で奉納される、終始無言の神楽舞です。楽人の奏する調べと拍子だけで進行します。舞は古事記にある「いざなぎ」、「いざなみ」や「岩戸掛かり」、五穀豊穣を願う「田耕・種蒔・稲刈」などです。
  田島祇園祭の太々御神楽は江戸時代に福島県郡山市の安積国造神社より伝習したといわれており、「慶応三年太々御神楽稽古役付帳」などに記録が残っています。
  この太々御神楽が終わると、一年がかりで続いた祇園祭全ての行事が、神社、党屋、屋台ともに終わりを告げます。

 

祭りの風景

 


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