平成31年 新年のご挨拶|福島県南会津町

互いを思いやり人と自然がやさしさに包まれた安心と信頼のまち

平成31年 新年のご挨拶

はじめに

町長写真_新年  

 新年を迎えるにあたり、一言ご挨拶を申し上げます。
 私の施政信念である「公平・公正・誠実・思いやり」を基本とし、地域の声に耳を傾け、常に初心を忘れることなくこの姿勢を堅持し、本年も一人一人の声に真摯に向き合いながら、困った人に手を差し伸べられる行政であり続けたいと強く思っています。
 町民の皆さまと「信頼」で結ばれ、町民の皆さまが主人公となる、住んで良かった町、住みたい町、そして将来につながる活力あるまちづくりに、行政の責任者としてまい進します。


昨年を振り返って

 南会津地方にとっての悲願でありました会津縦貫南道路の整備では、いよいよ5工区(下郷田島バイパス)工事が着工し、また、栃木県側では会津縦貫南道路から日光市へつながる「栃木西部・会津南道路」の整備充実のため、栃木西部・会津南道路整備促進期成同盟会を設立し、事業進展への取り組みを進めてきました。
 山形県から栃木県を結ぶ会津縦貫道と栃木西部・会津南道路は、福島県西部を縦貫する重要な路線で、町の豊かな自然や文化を生かした産業振興と地域づくりに大きく寄与するものであり、会津若松市の救急医療機関への搬送時間が大幅に短縮されることで救命率の向上にもつながることから、早期の開通に向けて関係機関にさらなる働きかけをしていきます。
 一方で、国道401号新鳥居峠(南郷地域―昭和村)の改良に向けた調査が行われるなど、町を取り巻く基幹道の整備が着実に進むことで、将来ビジョンを描き、持続可能なまちづくりや賑わいのある中心市街地の活性化につなげます。
 さらに、東武鉄道㈱の「特急リバティ会津」が浅草駅から会津田島駅まで直通運転されたことで、地域を取り巻く交通環境が大きく変化しました。
 人口減少が進む中で、誘客対策としての魅力ある旅行商品や二次交通を充実させながら、10年先を見据えた交流人口の増加に取り組みます。

農林業対策

農業分野

 新規就農者を支援するとともに、農業所得の向上を目指してきました。特に南郷トマトは、異常気象による夏場の高温障害や病気の発生などで、全国的に出荷量が落ち込む中、売り上げが10億円を達成できたことは、各農家の徹底した管理により高品質なトマトが生産されたことによるものです。
 さらに南郷トマトは、福島県初のGI(地理的表示)登録を取得したことで、全国に誇れるブランドとして一層弾みがつくものと期待しています。

林業分野

 平成29年に、林野庁の林業成長産業化地域創出モデル事業の指定を受け、素材生産量、森林認証林、林産業従事者の増加という3つの目標を掲げ、「木の町」復活に向けて重点的に取り組むため、平成30年に農林課内に「林業成長産業化推進室」を設置し、間伐材の利活用による森のエネルギー創出事業や林産業人材育成事業を継続するとともに、町産材使用新築住宅等補助制度を新設するなど、森林資源の有効活用と雇用創出のための事業を進めてきました。
 今年は、林野庁との人事交流により、さらなる事業の推進と町が目指す3つの目標達成に向けて取り組みます。

観光の振興

 平成30年は、第三セクターの統合に向け、会津高原リゾート㈱の不動産を取得し、引き続きみなみやま観光㈱、会津高原リゾート㈱、会津高原フレンド・カントリー㈱の統合協議に入りました。
 第三セクターは、従来より観光誘客と雇用の確保、地域経済への波及効果を目指していますが、観光だけではなく、地域住民の福祉や教育などを総合的に担える会社として、統合協議を進めます。
 また、老朽化したさゆり荘を建て替えることで、地域の振興に結び付く中心施設としての機能充実を目指します。

景観形成

 豊かな自然環境と未来を受け継ぐ子孫のために、四季折々に変化する里山景観に磨きをかけ、地域の宝を未来永劫伝承していくため、「移りゆく四季、人と自然を未来につなぐまちづくり」を宣言しました。
 美しい景観づくりの一環として「ヤマザクラ1万本の里づくり事業」に取り組み、平成30年は会津高原南郷スキー場周辺で記念植樹祭を開催しました。
 今年は、伊南地域で植樹祭を開催し、この事業を町民とともに未来に向けたシンボル事業として進めていきます。

子育て環境の充実

 人口減少対策の一つである子育て支援は、核家族化が進む中で、安心して妊娠、出産、子育てができるよう、5歳児の保育料と幼稚園授業料の無料化を継続するとともに、子育てスマイル支援事業、産後ケア支援、妊産婦医療費助成制度などの施策で、総合的に子育てを支援していきます。
 特に、平成30年度に設置した子育て包括支援センター「えがお」には、子育てに悩む保護者からの相談が多く寄せられています。
 今後も、適切な相談支援体制や関係機関との連携、さらには専門機関へのつなぎの役割が果たせるよう、ワンストップ体制の充実に取り組みます。

公共交通対策

 高齢者などの交通手段として、地域公共交通の役割は大変重要です。一方で、高齢者運転の事故防止対策に位置づける、運転免許証自主返納制度が進まない一因からも、新たな公共交通網の整備が求められています。
 平成30年度は、町民や日ごろより公共交通を利用している方の声を聴くためのアンケート調査などを実施しました。
 今年は、地域の方々の声を反映させた、新たな地域公共交通への見直しに着手します。

地域力の向上

 多様な交流機会を創出して関係人口を増やすことは、移住定住する若者が増加し、集落内の交流を通じて集落機能の維持にもつながります。
 このため、移住定住対策の一つとして、平成30年度は定住すまいる補助金制度を新設し、定住者に対する住宅取得支援に取り組みましたが、引き続き、移住定住対策を人口減少の重要事項と位置づけ、情報の発信と相談体制の充実に取り組みます。

今年のまちづくり

 合併から14 年目を迎えた町は、合併特例による財政優遇措置期間が終了し、激変緩和期間を迎えています。
 町の財政は、依然として地方交付税をはじめとした依存財源の動向に大きく左右される構造です。
 効率的かつ計画的な財政運営に努める一方で、住民生活に必要な事業や未来につながる事業、さらには、地域経済に活気を取り戻すため、商工業や農業などの分野への支援、雇用対策、町民所得の向上、人口減少対策には迅速果断に対応します。
 今年は、未来を見据えた地域活力の向上と持続可能なまちづくりへのスタートとします。

結びに

 町民の皆さまとの対話の機会を増やし、より多くの声を町政に反映させるとともに、町民の皆さまと議会、行政が信頼関係で構築され、安全・安心のまちづくりと地域力の向上に一層取り組みます。
 さらに、町の宣言である、「みんなの力は地域の力、みんなで創る協働のまちづくり」を体現できるよう努めてまいります。
 本年が、町民の皆さまにとって健康で幸多き飛躍の年になりますよう、ますますのご発展をご祈念申し上げ、年頭のあいさつといたします。  
 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

南会津町長 大宅宗吉


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